2012/07/22

braised pork

原案:愛されている妻さん@私と夫と猫の幸せ生活
【手順】
  1. フライパンにサラダ油を引き、塩コショウした豚ロース肉(200~300gの固まり)を炒める。中火で、じっくり脂を出しながら焼き目を付ける感じ(芯まで火は通さない)
  2. 1)の肉を取り出し、オリーブ油少々を加え、タマネギ(中1/2くらいをミジン切り)を炒める。飴色が理想だが、色づく程度でかまわない
  3. 2)で炒めたタマネギに、水カップ2と八角1個を加え、1)で焼き目をつけた肉とともに圧力鍋で加熱する。加圧20~30分で自然冷却
  4. 3)から、八角を除いた汁を2)のフライパンに戻し、加熱する
  5. 4)が、一煮立ちしたところへ粉ミルク(コーヒー用)大さじ1~2を加え伸ばす
  6. 5)が、トロミが付く程度に煮立ったら肉を入れ馴染ませ、塩コショウで味を整える
  7. 火を止め肉を切り分け、汁状の部分をソースとしてかける
※調理所要時間:塩コショウした肉を焼いてる間に、タマネギみじん切り&炒め(15分)+圧力鍋で煮込む(20~30分※)+グレービーソース(肉汁)を煮詰める(10分)=約1時間以内(※うち、放ったらかし20~30分

【我家流極意(コツ)】
  • 本来の braised porkは、炒めた豚肉にジュニパーベリーとセージを加え、牛乳でコトコトと1時間以上煮込むもの。要するに「英国風豚の角煮」である。フライパン一つでできるとは言え、手に入りにくいハーブと、2時間近く付きっきりにさせられる事を考えると、忙しい家庭向きではない。
  • ジュニパーベリーとセージを使うのは、風味付けは勿論、豚肉のしつこさを消す目的があるので八角で代用してみた。
  • 圧力鍋を使うことで煮込み時間を短縮し、少なくとも20分間は鍋から離れることが出来る。
  • 牛乳で煮込まないので焦げ付きの心配が少なく、粉ミルク(コーヒー用)を使うことで、短時間でコクを出すことが出来る。
  • 予め冷凍したタマネギを使えば炒め時間も短縮できる
  • 豚はバラ肉でも良いが、かなりコテコテになるのでお好みで…
  • 煮こむ過程で味が濃くなるので、塩コショウは控えめに(重要;

【あとがき】

僕の料理は手間暇愛情に加えて「速さも味のウチ」というのが信条だ。圧力鍋を使うのは、フライパンの前に2時間縛り付けられるのを40分に短縮するだけでなく、少なくとも 20分間は鍋から離れられるから、その間にもう一品作れるじゃないか^^僕の「愛」はそこにある。
 braised porkに費やす時間は2~3人前で実質20分、つまり一人前当たりでは10分足らずってところだけど、これでもまだプロには敵わない(後述)

ぶっちゃけ家庭料理は、大量調理には敵わないんだよ。肉を 300 g 使うところで、5 kg で仕込むレストランには「旨みの絶対量が違いすぎる」から、マトモには勝負できない。また、家庭で 2~ 3 人前作るところを、50 人前仕込むから、2時間かけたって一人前当たり 3 分そこそこで出来てしまう…ここがプロの調理場と家庭の厨房の差なんだね…
料理好きの奥さんに「いっぺん蕎麦屋か定食屋で半年くらい修行してご覧」ってアドバイスすることがある。たいていは嫌な顔をされるけど、大事なことなんだよ。料理の基本は「速く大量に作る」ってことなんだから…^^

我家流は、少なくとも、豚肉の柔らかさと旨みを出すところでは、オリジナルに劣らないと思う。ジュニパーベリーの代わりには、ビーフィーター(ジンの代表銘柄)1 onz.を水に加えて一煮立ちさせ、アルコールを飛ばせば同様の効果は期待できる、ハンバーグソースに赤ワインを加える要領だ。
とセージさえ入手すれば…オリジナルの味を超えるかも(微妙)

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