八重山にて

どこまでも続く白い道

ままへの手紙

ぱぱが単身赴任してから
もう二ヶ月になるね…

猫のいない暮らしには　すぐ慣れた
猫のいない暮らしは…
確かに快適だ
食べ物を出しっぱなしにしたり
不安定な物や　猫に危ないもの
何をしていても気遣うことはない

でもそれって　猫に限ったことか？
一つ屋根の下で　ふたり以上の家族が暮らすこと
お互いに言い分があるんだから
何も気兼ねしないってこと…
ないよね

人は、どうして家に帰ると思う？
それはね、家族にしか出来ないことがあるからなんだよ
ままにしか出来ないことは、一つだけ
ままであること

ぱぱと過ごしてきた時間があること
ココアも、美美も、茶々も…
庭の隅っこに転がってるゴムホースも
みんなみんな　ままと過ごしてきた時間

だから、家族がいる暮らしに戻りたいよ
それは、いつもいつもいつまでもそうさ…

今はたぶん、ままと一緒になってから
初めてじゃないかな？
二人で一緒の夢が出来たこと。。。
あの島の土になりたい
あの海になりたいって強く思う

泣きそうになったら
八重山の海を思い出そう
どこまでも続く
白い道を想おう

家族のために